地域保健情報学Community Health Communication

異文化背景を持つ患者さんとの ヘルスコミュニケーション技法

日本における医療ケア通訳の現状

移民が多い国では、医療の場で現地語が理解できない人に対して医療通訳サービスをつけることは法律として定められています。
日本では医療ケアの場での通訳を同行させることは制度化されていません。最近は医療介護の通訳士派遣のための費用を一部行政が負担する制度を設ける自治体もありますが、全国的にみてもまだ少数です。
通訳が入るメリットは、医療ケアワーカーと患者双方の正確な情報共有のほか、糖尿病のコントロールに良い影響がある(1)、患者と医療ケアスタッフのヘルスリテラシーを上げる(2)ことにもつながります。

  • Hacker K., Choi YS., Trebino L., et al. (2012). Exploring the impact of language services on utilization and clinical outcomes for diabetics. PLoS One, 7(6), e38507.
  • Hsieh E. Health literacy and patient empowerment: The role of medical interpreters in bilingual health communication. In The reducing health disparities. (2013). Peter Lang Publishing Inc., NY.
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